ケベック州はカナダの中でフランス語が公用語の州で、街並みも他のエリアとまったく違います。石畳と要塞と大聖堂。ヨーロッパの旧市街がそのまま北米にある、という言い方をされる場所です。

そして、この「ヨーロッパらしさ」は見学のしかたにも影響しています。教会に自由に入れるとは限らず、要塞は今も軍が使っています。ここを知らずに行くと、目の前まで行って入れないことがあります。

2つの街は250kmほど離れている

モントリオールが大きい街、ケベックシティが州都で旧市街のある街です。

1倍

ドラッグとピンチで動かせます。ピンを押すと、その場所へ飛びます。

2つの街の間:バスで3時間15分

読者がいちばん困るのはここだと思います。モントリオールの中心とケベックシティの中心を結ぶ長距離バスが毎日出ていて、平均3時間15分です。モントリオールの空港にも乗り場があるので、空港から直接ケベックへ向かうこともできます。

移動カナダ・ケベック州(モントリオール〜ケベックシティ)

オルレアン・エクスプレス(モントリオール〜ケベック)

  • モントリオールの中心とケベックシティの中心を結ぶ長距離バス。毎日運行
  • 所要は平均3時間15分
  • モントリオール・トルドー空港にも乗り場がある

モントリオールの中では地下鉄が使えます。路線は4つだけで、中心部と主な見どころを結んでいます。旧港やプラトーは歩いて回る街区です。

移動カナダ・モントリオール

モントリオールの地下鉄

  • 4路線だけの分かりやすい地下鉄で、中心部と主な見どころ、バス停、駅を結ぶ。清潔で速い、とモントリオール観光局が案内している
  • 街は歩く人が多く、旧港・チャイナタウン・リトルイタリー・プラトーは歩いて回る場所。自転車道は780kmある

モントリオール:大聖堂の見学は有料です

モントリオールのノートルダム大聖堂の内部
モントリオールのノートルダム大聖堂の内部写真:Diliff / CC BY-SA 3.0
見どころカナダ・モントリオール(旧市街)

ノートルダム大聖堂(モントリオール)

時間
見学は日曜 12:30〜16:00。月曜から土曜は別の時間帯
  • 現役の教会だが、見学は有料でチケットが要る。窓口で買えるのは開館時間内だけで、16時を過ぎるとオンラインか電話のみ
  • 夜は「AURA」という光と音のショーが行われる。昼の見学とは別のチケット
  • ミサの時間は見学とは別に決まっている

現役の教会ですが、観光としての見学は有料で、チケットが要ります。これは失礼な話ではなく、そういう運営です。

気をつける点が1つあります。窓口で買えるのは開館時間内だけで、16時を過ぎるとオンラインか電話でしか買えません。夕方に「ちょっと寄ってみよう」と思って行くと、その場で買えない可能性があります。

夜には「AURA」という光と音のショーが同じ聖堂で行われます。昼の見学とは別のチケットです。ミサの時間も別に決まっています。

モントリオールで食べる3つ

モントリオールの名物は3つに絞れます。スモークミート、ベーグル、プーティン。どれも公式サイトを持つ古い店があります。

サン・ローラン大通りのシュワルツ
サン・ローラン大通りのシュワルツ写真:D. Benjamin Miller / CC0
食事カナダ・モントリオール(サン・ローラン大通り)

シュワルツ(スモークミート)

住所
3895 Boul. St-Laurent, Montréal, QC
  • 1928年から続くモントリオールのスモークミートの店。公式サイトが「元祖」と名乗っている
  • モントリオールの名物はスモークミート、ベーグル、プーティンの3つで、この店はその1つ目
出典schwartzsdeli.com/確認日

1928年から続くスモークミートの店です。燻した牛肉を薄く切ってライ麦パンに挟んだもので、公式サイトが「元祖」と名乗っています。サン・ローラン大通りにあり、プラトー地区の街歩きの途中に入れます。

食事カナダ・モントリオール(マイルエンド)

フェアモント・ベーグル

住所
74 Fairmount West, Montreal, QC H2T 2M2
  • 1919年にモントリオールで最初のベーグルを焼いた店。薪の窯で焼く
  • 焼きたてを部屋の向こうへ放る「ベーグル投げ」が名物になった、と公式が書いている
出典fairmountbagel.com/確認日

1919年にモントリオールで最初のベーグルを焼いた店です。薪の窯で焼くので、ニューヨークのものより小さく、少し甘い。焼きたてを部屋の向こうへ放る「ベーグル投げ」が名物になったと公式が書いています。

食事カナダ・モントリオール(プラトー)

ラ・バンキーズ(プーティン)

時間
24時間
  • プーティン(フライドポテトにチーズカードとグレイビーソース)の店。28種類以上のプーティンと地元の小さな醸造所のビールがある
  • 24時間開いている、と公式が書いている
出典labanquise.com/en/確認日

プーティンはフライドポテトにチーズカードとグレイビーソースをかけたケベックの食べ物です。この店は28種類以上を出し、24時間開いていると公式が書いています。夜遅く着いた日でも食べられます。

ジャン・タロン市場の青果の店
ジャン・タロン市場の青果の店写真:de:User:Eberhard von Nellenburg / CC BY-SA 3.0
食事カナダ・モントリオール(リトルイタリー)

ジャン・タロン市場

  • 北アメリカでも最大級の公設市場。一年じゅう開いている
  • 1933年5月に「マルシェ・デュ・ノール」として開かれ、1983年に今の名前になった
  • 近郊の農家が直接売る青果が多い

リトルイタリーにある公設市場です。北アメリカでも最大級で、一年じゅう開いています。1933年5月に「マルシェ・デュ・ノール(北の市場)」として開かれ、1983年に今の名前になりました。近郊の農家が直接売る青果が多いのが特徴です。

ケベックシティ:シタデルは軍の基地です

見どころカナダ・ケベックシティ(旧市街)

ケベックのシタデル

時間
2026年5月16日〜8月31日 9:00〜17:30/2026年9月1日〜2027年5月21日 10:00〜17:30。年中無休
料金
大人22カナダドル/シニア(65歳以上)20/学生(18歳以上)20/11〜17歳 8/10歳以下 無料/家族(大人2人+18歳未満の子ども3人まで)50
  • いまも軍が使っている基地なので、見学はガイド付きのツアーだけ。自由に歩き回ることはできない
  • 入場料に60分の屋外ガイドツアーと、ロイヤル22連隊博物館の見学が含まれる

ここが、この記事でいちばん伝えたい点です。ケベックのシタデルは、今も軍が使っている現役の基地です。だから見学はガイド付きのツアーだけで、自由に歩き回ることはできません。

入場料(大人22カナダドル)には60分の屋外ガイドツアーと、ロイヤル22連隊博物館の見学が含まれます。つまり「30分だけ見て次へ」ができません。1時間強を確保して行く場所です。

開いている時間は季節で変わります。2026年5月16日から8月31日は9時から17時30分、9月1日から2027年5月21日は10時から17時30分。年中無休です。

見どころカナダ・ケベックシティ(旧市街の西)

アブラハム平原(戦場公園)

  • 1759年と1760年の戦いの舞台で、戦場公園の一部。公園は1908年に作られた
  • 旧市街の城壁のすぐ外に広がる。シタデルの隣
出典www.plainsofabraham.ca/確認日

シタデルの隣に広がる公園です。1759年と1760年の戦いの舞台で、ケベックがフランスからイギリスの手に渡った場所です。公園として整えられたのは1908年。城壁の外側なので、シタデルの見学のあとに歩けます。

ケベックシティ:崖の上と下

夕暮れのシャトー・フロントナック
夕暮れのシャトー・フロントナック写真:Wilfredor / CC0

ケベックの旧市街は、崖の上と下に分かれています。上にシタデルとホテル、下に川沿いの古い商店街。この上下を結んでいるのが、1879年から動いているケーブルカーです。

移動カナダ・ケベックシティ(旧市街)

旧ケベックのフニクレール(ケーブルカー)

住所
16 Rue du Petit-Champlain(下の駅、メゾン・ルイ・ジョリエ)
料金
1人1回7カナダドル(片道。往復券は無い)。身長117cm未満は無料
  • 1879年11月17日に動き始めた。下のプチ・シャンプランと上のテラス・デュフランを結ぶ
  • 支払いは現地だけ。カードか現金。オンライン販売は無い
  • 下の駅の建物は1683年に建てられたもの
出典funiculaire.ca/en/確認日

1人1回7カナダドルで、支払いは現地だけです。オンラインでは買えません。往復券は無いので、下りだけ乗って、上りは階段にするといった使い方ができます。

プチ・シャンプラン通り
プチ・シャンプラン通り写真:The Cosmonaut / CC BY-SA 2.5 ca
見どころカナダ・ケベックシティ(ロワータウン)

プチ・シャンプラン地区

  • 旧市街の崖の下にある小さな街区で、商店主と住民の協同組合が運営している。協同組合は2025年11月に40周年を迎えた
  • 画廊、菓子、服飾など小さな店が並ぶ。上の旧市街とはケーブルカー(フニクレール)でつながる

崖の下の商店街です。商店主と住民の協同組合が運営していて、画廊や菓子の店が並びます。写真で見る「ケベックの通り」はたいていここです。

宿カナダ・ケベックシティ(旧市街)

フェアモント・ル・シャトー・フロントナック

住所
1 Rue des Carrières, Québec, QC G1R 4P5
系列
フェアモント(アコー)
  • 世界遺産の旧市街の城壁の中に建つ。610室。レストランが4つある
  • セントローレンス川と旧市街を見下ろす。テラス・デュフランのすぐ上
出典www.fairmont.com/frontenac-quebec/確認日

崖の上に建つ、世界遺産の旧市街の中のホテルです。610室。ケベックの写真に必ず写る建物なので、泊まらなくても目印になります。ケーブルカーの上の駅は、このホテルの前のテラスにあります。

モンモランシーの滝。上を吊り橋が渡る
モンモランシーの滝。上を吊り橋が渡る写真:Wilfredor / CC BY-SA 4.0
見どころカナダ・ケベックシティ近郊(ボアシャテル)

モンモランシーの滝

  • 落差83メートル。ケベック旧市街から車で15分
  • ロープウェイ、滝の上を渡る吊り橋、崖沿いの階段、ジップラインがある
  • 当日券は現地でも買えるが、事前にオンラインで買うことを公式が強く勧めている

旧市街から車で15分。落差83メートルで、ロープウェイ、滝の上を渡る吊り橋、崖沿いの階段、ジップラインがあります。当日券は現地でも買えますが、事前にオンラインで買っておくよう公式が強く勧めています。

泊まる:駅の上と、崖の上

宿カナダ・モントリオール(ダウンタウン)

フェアモント・ザ・クイーン・エリザベス

住所
900 René Lévesque Blvd West, Montreal, QC H3B 4A5
系列
フェアモント(アコー)
  • ダウンタウンの真ん中で、モントリオール中央駅の真上に建っている
  • 鉄道で着く旅程なら、駅から外に出ずに宿へ入れる

モントリオールでは、中央駅の真上に建つこのホテルが動きやすい場所です。鉄道で着く旅程なら、駅から外に出ずに宿へ入れます。

ケベックシティではフェアモント・ル・シャトー・フロントナックが旧市街の中にあります。旧市街の見どころはほとんど歩いて回れるので、ここに泊まれば車も地下鉄も要りません。

3泊4日で回るなら

モントリオールに2泊、ケベックシティに1泊の形です。

DAY 1モントリオールの旧市街

ノートルダム大聖堂(モントリオール)

窓口で買えるのは16時まで。着いた日にここへ行くなら、時間を見て動きます。

シュワルツ(スモークミート)でスモークミート

プラトー地区へ地下鉄で。並ぶことが多い店なので、時間に余裕を持って。

DAY 2市場と、ベーグルと、プーティン

ジャン・タロン市場

リトルイタリーの市場。青果と総菜で朝食を済ませます。

フェアモント・ベーグル

市場から歩ける距離のマイルエンド地区。焼きたてを買って歩きます。

ラ・バンキーズ(プーティン)でプーティン

24時間開いているので、夜のどの時間でも入れます。

DAY 3バスでケベックシティへ

オルレアン・エクスプレス(モントリオール〜ケベック)で3時間15分

中心から中心へ。昼にはケベックの旧市街に着きます。

ケベックのシタデル

ガイドツアーで1時間強。そのあと隣のアブラハム平原(戦場公園)を歩きます。

ケーブルカーで下へ、プチ・シャンプラン地区

旧ケベックのフニクレール(ケーブルカー)で崖を下りて、商店街で夕食。上りは階段でも戻れます。

DAY 4滝を見て、帰路へ

モンモランシーの滝

旧市街から車で15分。券はオンラインで先に。

モントリオールへ戻るか、ケベックから発つか

モントリオールの空港へは、バスが空港に停まります。

行く前に、これだけ確認してください

この記事で確認した出典

  1. 01
    オルレアン・エクスプレス(モントリオール〜ケベック)オルレアン・エクスプレス 公式サイト「Montréal – Québec」確認日:2026.09.10/公式の路線案内ページを直接取得
  2. 02
    モントリオールの地下鉄モントリオール観光局(公式)「Getting Around」確認日:2026.09.10/公式観光局の案内ページを直接取得
  3. 03
    ノートルダム大聖堂(モントリオール)ノートルダム大聖堂 公式サイト「Hours & Rates」確認日:2026.08.22/公式の時間・料金ページを直接取得
  4. 04
    シュワルツ(スモークミート)シュワルツ 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトを直接取得
  5. 05
    フェアモント・ベーグルフェアモント・ベーグル 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトを直接取得
  6. 06
    ラ・バンキーズ(プーティン)ラ・バンキーズ 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトを直接取得
  7. 07
    ジャン・タロン市場モントリオール公設市場 公式サイト「Jean-Talon Market」確認日:2026.08.22/公式の市場ページを直接取得
  8. 08
    ケベックのシタデルケベックのシタデル 公式サイト「Hours & Admissions」確認日:2026.09.10/公式の時間・料金ページを直接取得
  9. 09
    アブラハム平原(戦場公園)国立戦場公園委員会(カナダ政府)公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトを直接取得
  10. 10
    旧ケベックのフニクレール(ケーブルカー)フニクレール・デュ・ヴュー・ケベック 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトの料金・案内を直接取得
  11. 11
    プチ・シャンプラン地区プチ・シャンプラン地区 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトを直接取得
  12. 12
    フェアモント・ル・シャトー・フロントナックフェアモント・ル・シャトー・フロントナック 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトのホテル案内を直接取得
  13. 13
    モンモランシーの滝ケベック州立公園公社(Sépaq)公式サイト「Parc de la Chute-Montmorency」確認日:2026.08.22/公式サイトをブラウザで開いて確認
  14. 14
    フェアモント・ザ・クイーン・エリザベスフェアモント・ザ・クイーン・エリザベス 公式サイト確認日:2026.09.10/公式サイトのホテル案内を直接取得